今回はテレビ業界の話から。
テレビというのは幅広い層の人が観るものなので、その伝え方は、言うなれば「最大公約数」です。小学生でも分かる表現をしながら、専門的なことを伝える。ここにとても頭を使います。
それはナレーション原稿を書くときもそうですが、インタビューで喋ってもらう時から勝負は始まっています。専門家のインタビューをするとき、専門的であればあるほど難解になるので、それをいかに噛み砕いて表現してもらうか、それを導き出すのが記者やディレクターの腕の見せ所。インタビュー中はもう頭フル回転です。
お客様(視聴者)との「情報格差」を意識して言葉を選ぶ
ここでいつも私が意識するのが視聴者との「情報格差」です。視聴者はきっとここまでは知っているだろう、いや、これだと説明不足かもしれないなど、その「理解」の“頃合い”をいつも探すのです。自分で判断できないときは同僚や上司、部下など周りにも尋ねながら“いい頃合い”を探します。
皆さんのお仕事にもそれぞれ、その業界の常識、その業界のセオリー、その業界の共通言語がありますよね?それらを当たり前のように使って発信している方をよくお見かけしますが、正直?????ばっかりで、何も伝わってこないし、読む気がしません。観る気がしません。
動画も文章も伝わってこそ。それが伝わるかは伝える側の「責任」です。そして伝わり方は言葉の選び方一つで変わります。
メディア的 情報格差の埋め方
- まず「お客様との間には情報格差がある」と心に留める
- その上でその格差を埋めるにはどういう表現をしようか、考えてみる
お客様をバカにしない程度、でも置いてきぼりにしない程度、その“頃合い”…あぁ難しい 笑
ただ「情報格差がある」ことを意識して発信していくうちに最適な“頃合い”というのは見えてくるものですので、ぜひトライしてみてください。テレビディレクター的、情報格差の埋め方。ご参考にしていただけたら幸いです。
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吉田アキ
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